「この記事では、動画で紹介したA5システム手帳の無料型紙(PDF)を配布しています。製作工程はYouTubeで詳しく解説。ダウンロード用のパスワードは動画内にあるので、最後までチェックしてください。型紙リンクは記事の最下部にあります。」
作品の仕様と準備するもの
| 1.型紙形式 | A4サイズPDF(無料) |
| 2.難易度 | ★★★★☆ |
| 3.推奨する革 | 1.0mm厚/タンニン鞣し |
| 4.作成時間 | 約6~8時間 |
【解説動画】作り方とパスワードの確認
Watch the tutorial video
仕立てのコツや、型紙を開くためのパスワードは動画内で公開しています。まずは動画を最後まで視聴し、流れを把握することをおすすめします。
プロが推奨する工具・材料リスト(Tools & Materials)
私が実際に使用している道具と、入手しやすく扱いやすいおすすめの革を紹介します。
おすすめの革
こちらの革は、A4サイズからネットで購入できるおすすめの革です。
価格も比較的リーズナブルで、作成に使用しやすい革となります。
初めての方は、まずは手に入りやすいこれらの革で練習してみてください。
制作に使用した道具(My Favorite Tools)
- 穴を開ける:クラフト社 菱目打ち / Yorkshine 菱ギリ
- 革を裁断する:グランツカッター / 革包丁
- 角を整える:ヘリ落とし
- 接着・仕上げ:サイビノール 100 / トコノール



製作工程のポイント解説
Preparing and marking the pattern(型紙の準備とけがき)


まずは型紙データをA4サイズで印刷して下さい。この際、印刷した用紙をそのまま使うのではなく、厚紙に貼り付けてから形に合わせて切り出しましょう。厚みを持たせることで、革に写す作業ができます。
今回は、外側のパーツが大きいため2枚を合わせる必要があります。
切り出した型紙を革の上に置き、丸ギリを使って輪郭をなぞっていきます(これを「けがく」と言います)。型紙が動かないよう、しっかり押さえて作業するのがコツです。重しなどがあれば、型紙の上においてけがくと楽になります。
ここで注意したいのが、革の柔らかさです。柔らかい革の場合、強くけがくと針先に引っ張られて革が伸び、形が歪んでしまいます。仕上がりのサイズがズレる原因になるため、優しく慎重にけがきましょう。
Cutting Leather(革の裁断)
直線はものさしを使用してカッターで裁断すると、綺麗にきれます。
曲がりや曲線は、最初は革包丁の方が裁断しやすいと思います。

直線を綺麗に切るなら、金属製のものさしをガイドにしてカッターで裁断するのが一番きれいに切れます。刃先がぶれにくく、誰でも均一なラインで切り進めることができます。
一方で、角の丸みや複雑な曲線については、最初は革包丁の方が裁断しやすいと感じるかもしれません。革包丁は刃の角度を調整しながら「押し切る」感覚を掴みやすく、曲線特有のズレを最小限に抑えることができます。
私は、基本的には全ての工程をカッターで裁断しています。
もちろん革包丁には独自の良さがありますが、カッターは常に刃を新しくできるため、切れ味の維持が非常に楽であるというメリットがあります。慣れてくれば、カッター1本で繊細な曲線も十分に裁断できるようになります。

Assembling and sewing holes(組み立てと穴をあける)

サイビノールなどの接着剤を使用して、パーツごとに組み立てていきます。ここで最も重要なのは「順番」です。順序を間違えると、後から針が届かなくなり、縫製ができなくなる箇所が出てきます。貼り合わせる前に、一度動画をじっくり見ながらシミュレーションを行うのがおすすめです。
接着剤の塗りすぎには注意しましょう。パーツを合わせた際、間からボンドがはみ出してしまうと、後の「コバ磨き」の工程で綺麗に光沢が出なくなったり、仕上がりにムラができたりします。薄く、適度な量で均一に広げるのがコツです。ヘラなどを使用して塗るようにして下さい。
貼り合わせた後は、指やローラーなどでまんべんなく押さえて圧着してください。しっかりと密着させることで、見た目が美しくなるだけでなく、製品としての耐久性も格段に向上します。


レザークラフトにおいて、縫い穴あけは慎重に行うべき工程です。ここでのズレは、その後の縫製の美しさや仕上がりに直結します。
穴あけには「菱目打ち」と「菱ギリ」の2つの代表的な方法がありますが、作業環境に合った方法を選択してください。
私は、菱ギリを使用して穴あけをしています。
- 菱目打ち(木槌を使用) 一気に複数の穴を開けられるため、効率が良く、穴の向きも揃いやすいのがメリットになります。ただし、打撃音が響くため、夜間の作業には向きません。
- 菱ギリ 最大のメリットは「音が出ないこと」です。集合住宅などで騒音が気になる場合は、菱目打ちで軽く印を付け、菱ギリで1つずつ穴を開けていきます。 ※ただし、菱ギリは垂直に刺す技術が必要で、刃の向きを間違えると裏側の穴がズレやすいという難点もあります。習得には少し時間がかかるかもしれません。
どちらか最適な方法で、縫い穴を開けましょう。
※穴を開ける方法は、上記2種類以外の道具も存在します。

Stitching (縫製)

レザークラフトの華とも言える「縫製」の工程。最初は思うように針が進まず、戸惑うこともあるかもしれません。しかし、縫製は手を動かした分だけ、目に見えて上達する技術です。何度も繰り返すうちに、指先が自然とリズムを覚え、驚くほどスムーズに縫えるようになっていきます。
縫い目がガタガタにならないようにするためには、下記をを意識して縫うことが何より大切です。
- 針を刺す順番(常に手前から、または奥から)
- 糸を重ねる位置(常に上の糸を奥へ)
- 最後に糸を引く力加減 (これらを一定方向に揃えることを意識するだけで、ステッチの表情は劇的に変わります。)
縫いなどの基本工程は、YouTubeなどでとても分かりやすく解説してくれているチャンネルが、いくつかありますので自分に合った動画で練習するのが良いです。
整った縫い目は、作品全体の印象をグッと引き締め、手作りならではの温かみと高級感を出す大切な工程です。一針一針、心を込めて進めていきましょう。
焦らず、まずは自分のペースで縫い進めて下さい。綺麗に並んだステッチを眺める瞬間は、何物にも代えがたい達成感を与えてくれるはずです。
Edge treatment(コバの処理)



レザークラフトにおいて、コバ(革の断面)の仕上げにどれだけ時間をかけるか。これこそが、作品の完成度を左右する最大のポイントです。地道な作業ですが、手をかければかけるほど、作品は見違えるように輝き始めます。
まずは、やすりを使ってコバの段差や凹凸を整えることから始めましょう。粗目のやすりからスタートし、徐々に目の細かいやすりへと順番に変えていきます。 粗い傷を細かい傷で上書きしていくイメージで進めると、断面がどんどん滑らかになり、ピカピカの下地が出来上がります。
下地が整ったら、トコノールなどのトコ処理剤を薄く塗り、帆布(はんぷ)やスリッカーを使って磨き上げていきます。革の繊維が引き締まり、美しい光沢が生まれる瞬間は、まさにレザークラフトの至福の時です。
これは制作の最終工程です。だからこそ、妥協せずにこだわって時間をかけてみてください。納得いくまで磨き抜いたコバは、あなただけの「作品の証」になります。
私は、やすりの目を変える前に、軽くコバ処理剤で磨いてから目の細かいやすりで磨いています。
粗目のやすり→コバ処理剤→磨く→目の細かいやすり→コバ処理剤→磨く
型紙の印刷設定と注意点
- 型紙の転売、転載、型紙を使用した作品の販売等は禁止しています。 個人作製のみでお使い下さい。
- 使用する材料により、仕上がり、ホックの位置等は型紙通りにならない場合がございます。
(自己責任でご使用下さい。) - 印刷は、A4、実寸サイズで印刷するようにして下さい。
- Print at 100% scale (A4 size)
(拡大、縮小、用紙に合わせるを選択すると寸法が変わります)
- Print at 100% scale (A4 size)
【免責事項・お願い】
本ブログで公開している型紙や製作工程は、あくまで一例です。
- 仕上がりについて:革の性質や厚み、使用する道具、個人の技術などにより、仕上がりには差が出ます。必ずしも見本通り完璧に作成できるとは限りませんので、あらかじめご了承ください。
- 安全について:刃物や鋭利な道具を使用します。作業中の怪我や事故、材料の損失等については、当ブログでは一切の責任を負いかねます。
- 事前の確認:本番の革を切る前に、必ず寸法や手順を十分にご確認の上、ご自身の責任において製作を楽しんでください。
【無料ダウンロード】型紙PDFはこちら(Free Pattern Download)
こちらの無料型紙(PDFファイル)をダウンロードして、ぜひとも作成して見て下さい!
ダウンロードの際は、型紙の取り扱いに関する利用規約(著作権など)を必ずご確認ください。
- 下記の動画を視聴し、後半に表示される4桁のパスワードを確認する。
- 下の入力欄にパスワードを入力し「Get Pattern!」をクリック。
- PDFが表示されたら保存・印刷して製作開始!
※動画では製作の重要ポイントも解説しています。失敗を防ぐため、必ず確認しながらパスワードを見つけてください。
- Save and print at 100% scale (A4 size).
- Watch the video and find the 4-digit password shown in the latter half.
- Enter the password below to unlock the PDF.
※The video also explains essential tips for a professional finish. Please watch carefully to avoid common mistakes while looking for the password!
最高の仕上がりを目指して(Next Step)
最後までお読みいただきありがとうございます! この(作品名)が完成したら、ぜひSNSで「#hutahari_no」をつけて教えてください。皆さんの作品を見られるのが、私の何よりの楽しみです。
その他、型紙のご要望などありましたら、YouTubeやブログにコメントをお願いします。参考にさせていただきます!
次に挑戦してほしい無料型紙
今回の作品が完成したら、ぜひこれらにも挑戦してみてください。すべて無料で型紙を公開しています。


道具選びで迷っている方へ
「もっと綺麗に作りたい」「次にどの道具を買えばいいか分からない」という方のために、私が初心者の頃から現在(Yorkshine愛用)に至るまでの道具選びをまとめ記事を作成しました。

新しい型紙や製作動画は、随時YouTubeで公開しています。見逃さないように、ぜひチャンネル登録をしてお待ちいただけると嬉しいです!

コメント